書籍出版について


高田アレクサンダー・テクニークセンターは、このたび、アレクサンダー・テクニークをさらに知っていただくため、書籍の出版を開始いたしました。

このページは当センターの出版インプリントに関するご案内です。

小説作品:『アズ・リトル・アズ・ポッシブル -- ルカのアレクサンダー・テクニークレッスン帳』 第3巻


著者:木野フスコ

発行:高田アレクサンダー・テクニークセンター

初版:2025年10月9日

出版形態:Amazon kindle (電子書籍)

URL: https://amzn.asia/d/dZKGHlW

あらすじ:

楽器は正直で、持ち主はうっかり者だ。
「直そう」と思った手は固くなる。固くなった手で「直そう」とするから、ますます外す。――それを、急がず見つめ直す物語。

舞台は港町ルセナ。静かに人を見る教師マリカ、語り手ルカ。
ふたりの初めての出会いが、そのままレッスンの入口になる。
やることは派手じゃない。歩く。触れる。待つ。耳を澄ます。
そうして、手から音へと道がつく。

これは技法の説明書でも、治療法を教える本でもない。
直し方の前に、まず「しない」を学ぶ。
動かそうとせず、向かいたいほうへ手を置く。止まって、尋ねる。
からだのどこかに静かな場所が見つかる――それが『静けさの取っ手』だ。
大きな事件は起きない。余白がからだに届く。
踊りもしない踊り、言葉にならない会話、そして「自分が吹いたんじゃないみたいな音」。「直す」をいったん脇に置くと、重さの居場所は自然に整っていく。

許すのは世界ではなく、まず自分。
読むあいだに、部屋の見え方や息の通り方が、少し変わるかもしれない。

連作短編(1.1万字)・第3巻(単巻でも読めます)。ここでようやく「音」に触れる。


※本書はフィクションです。健康・医療に関する判断は専門家の助言をお受けください。

小説作品:『アズ・リトル・アズ・ポッシブル -- ルカのアレクサンダー・テクニークレッスン帳』 第2巻


著者:木野フスコ

発行:高田アレクサンダー・テクニークセンター

初版:2025年9月11日

出版形態:Amazon kindle (電子書籍)

URL: https://amzn.asia/d/19C0GWF

あらすじ:

「眠れない」と「考えるのが止まらない」はよく似ている。変えようとするほど、からだのどこかが固まって、ますます空回りする――それを、急がずひっくり返す小説である。

題材は習慣とアレクサンダー・テクニーク。連作短編の第2巻(約1.9万字)。
舞台は港町ルセナ。静かに人を見る教師マリカ、「最近、眠れない」とレッスンを訪れるエレナ、そして「正解」を探す癖が抜けない語り手ルカが登場する。

今回のレッスンは眠りから始まり、眠りで終わらない。先回りの「やさしさ」は緊張の入口――やっていないつもりでも、からだはもう反応している。タイトルは「待てると、来る」。待つのは我慢ではなく、場所をあけておくことだ。
これは「技法の説明書」じゃない。「しないでいる」を試す物語。

事件は起きないが、余白が読者のからだに届く。眠りたい・正したい・変わりたい――その願いを一度脇に置き、「いま起こっていること」に耳を澄ますと、重さの居場所が見えてくる。許すのは世界ではなく、まず自分。
読むあいだに、座り方や息の仕方から、あなたがあなたを思い出す――そんなことが、起こるかもしれない。


※本書はフィクションです。健康・医療に関する判断は専門家の助言をお受けください。

小説作品:『アズ・リトル・アズ・ポッシブル -- ルカのアレクサンダー・テクニークレッスン帳』 第1巻


著者:木野フスコ

発行:高田アレクサンダー・テクニークセンター

初版:2025年8月23日

出版形態:Amazon kindle (電子書籍)

URL: https://amzn.asia/d/b0FgJrF

あらすじ:

「いい姿勢でいなさい」と言われて、素直に背中を伸ばしてきた人がいる。そうすると、どこかが疲れる――その当たり前を、急がずに見直していく小説である。
舞台は港町ルセナ。題材は習慣/アレクサンダー・テクニーク、短編(約1.9万字)・シリーズ第1巻。
背中を伸ばす前に、前側の長さを取り戻す。すぐ反応せず、まず待って確かめる。日々の所作のなかにある「意識より先に動くもの」を見つめ、それに気づく物語。

がんばるほど呼吸が浅くなる人、座っているだけで負けていく気がする人へ。小ぶりの物語でも、気づきはやや大ぶり。読み終えたあと、イスに預ける重さが少し変わる。たぶん、それでいい。

※本書はフィクションです。健康・医療に関する判断は専門家の助言をお受けください。

著者:木野フスコ

木野フスコは、心と体を分けず、全体としての「わたし」が動き出す前の一拍を描く作家。アレクサンダー・テクニークに触れた体験と日々の観察を背景に、日々の所作のなかで意識に先立って立ち上がる反応に耳を澄まし、そこにひらく余白と変化を書いている。デビューシリーズ『アズ・リトル・アズ・ポッシブル──ルカのアレクサンダー・テクニークレッスン帳』では、青年ルカが師マリカと学びながら、自分の声を見つける旅を描く。日本在住

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